テーパリングクラウド

先端(せんたん）のとがった（Tapering）雨雲（cloud）の意味。梅雨(つゆ）や秋雨の時期にあらわれる，上から見ると逆(ぎゃく）三角形のかたち（ニンジン形）をした雲。上空に乾燥(かんそう）した空気，下層(かそう）に湿(しめ）った空気のある不安定(ふあんてい）な大気の状態(じょうたい）のとき発生し，先端(せんたん）部分では新しい積乱雲(せきらんうん）がつぎつぎに発生し，その下では激(はげ）しい雨や雷(かみなり），突風(とっぷう）が起きることが多い。発生の予測(よそく）はむずかしく，停滞(ていたい）する場合は集中豪雨(ごうう）の原因(げんいん）となる。◇平成(へいせい）16年新潟(にいがた）・福島豪雨(ふくしまごうう），平成(へいせい）21年中国(ちゅうごく）・九州(きゅうしゅう）北部豪雨(ごうう），そして平成(へいせい）23年7月新潟(にいがた）・福島豪雨(ふくしまごうう）はテーパリングクラウドが原因(げんいん）の1つと考えられている。