父子ともに同じ名のフランスの作家・劇作家。父を大デュマ,子を小デュマとして区別している。
〔大デュマ〕
(1802〜1870)
軍人の子として生まれ,パリでオルレアン公(のちの国王,ルイ=フィリップ1世)の書記をしながら,文学を勉強した。
世界的に有名な
小説『
三銃士』『モンテ=クリスト
伯』(
邦訳『
巌窟王』)『ブラジュロンヌ
子爵』(
邦訳『
鉄仮面』)など,300
編近い作品がある。
〔小デュマ〕
(1824〜1895)大デュマの子ども。
小説『
椿姫』を書き,またそれを
戯曲化して名声を
得たほか,『半社交界』『
金銭問題』『クロードの
妻』など,
道徳問題・社会問題をあつかった
戯曲もある。