てらだとらひこ【寺田寅彦】 (1878〜1935)大正・昭和時代の物理学者・随筆(ずいひつ)家。東京(とうきょう)に生まれる。地球物理学・気象(きしょう)学などの分野で業績(ぎょうせき)をのこす一方,夏目漱石(なつめそうせき)の門下となって,俳句(はいく)をつくり,自然(しぜん)科学者らしい冷静(れいせい)な観察(かんさつ)と美しい叙情(じょじょう)をおりまぜた科学随筆(ずいひつ)を数多く書いた。筆名は吉村冬彦(よしむらふゆひこ)。随筆集(ずいひつしゅう)『冬彦集(ふゆひこしゅう)』『藪柑子集(やぶこうじしゅう)』『万華鏡(まんげきょう)』など。