細胞の染色体のはしの部分のこと。染色体末端。染色体を安定させ保護するはたらきをもつが,細胞分裂のたびに短くなり,高齢者ほど短いことから細胞の老化にかかわる部分と考えられている。このテロメアの短くなった部分を修復するはたらきをもつ酵素がテロメラーゼで,老化を防ぐ一方,ガン細胞では活発にはたらいて増殖を助けることになる。◇1982年にテロメアのはたらきを解明し,酵素テロメラーゼを発見したエリザベス=ブラックバーン,ジャック=ショスタク,キャロル=グライダーの3人に,2009年,ノーベル医学生理学賞があたえられた。細胞染色体