*てんだいしゅう【天台宗】 平安時代初期(しょき)に,最澄(さいちょう)(伝教大師(でんぎょうだいし))が唐(とう)(中国)からつたえた仏教(ぶっきょう)の宗派(しゅうは)。天台宗(てんだいしゅう)は,はじめ法華経(ほけきょう)の思想を中心としたが,のち密教(みっきょう)の要素(ようそ)を主とするようになり,台密(たいみつ)とよばれ,真言宗(しんごんしゅう)の密教(みっきょう)とならんで貴族(きぞく)の間に広まった。比叡(ひえい)山の延暦寺(えんりゃくじ)を本山とする山門派(さんもんは),園城寺(おんじょうじ)を本山とする寺門派(じもんは)などがある。