てんぷじんけんろん【天賦人権論】 人間が生まれながらにもつ権利(けんり)で,いかなる者もこれをおかすことができないという考え。明治(めいじ)時代前半に自由民権(みんけん)運動の過程(かてい)で,自然権(しぜんけん)(natural right)の訳語(やくご)として用いられたが,その素地(そじ)には儒教(じゅきょう)の「天」の思想があった。