*てんめいのききん【天明のききん】 1782(天明(てんめい)2)〜1787年にわたる全国的(ぜんこくてき)なききん。なかでも,1783(天明(てんめい)3)年は春から冷雨(れいう)がふりつづき,6月には長雨による洪水(こうずい),7月には浅間(あさま)山の噴火(ふんか)で35か村が埋没(まいぼつ)し,降灰(こうはい)は関東(かんとう)一円の農家に大被害(ひがい)をあたえた。夏から秋にかけて雨の日が多く,低温(ていおん)がつづいて全国的(ぜんこくてき)なききんとなったが,奥羽(おうう)(東北)地方の被害(ひがい)がとくにひどく,津軽藩(つがるはん)(青森(あおもり)県)では13万人あまりの餓死(がし)者が出たという。