どいばんすい【土井晩翠】 (1871〜1952)明治(めいじ)・大正・昭和時代の詩人・英文学(えいぶんがく)者。「つちいばんすい」ともいう。宮城(みやぎ)県に生まれる。本名林吉(りんきち)。帝国(ていこく)大学(今の東京(とうきょう)大学)在学(ざいがく)中から詩を書いていたが,1899(明治(めいじ)32)年に詩集『天地有情(てんちうじょう)』を発表して有名になり,島崎藤村(しまざきとうそん)とならぶ詩人とされた。漢語を使った調子の高い男性的(だんせいてき)な詩は多くの人々に愛唱(あいしょう)され,とくに「荒城(こうじょう)の月」は滝廉太郎(たきれんたろう)の曲とともに広く親しまれている。◇1950(昭和25)年に文化勲章(くんしょう)を受章。