とうしせん【唐詩選】 中国,唐(とう)代の詩人の作品を集めて分類(ぶんるい)した書物。7巻(かん)。128人,465編(へん)の詩をおさめている。16世紀(せいき)に明(みん)の学者李攀竜(りはんりょう)(龍)が編集(へんしゅう)したことになっているが,実際(じっさい)は,当時の出版(しゅっぱん)商がかれの名をかりてつくったといわれる。◇唐(とう)代の代表的(だいひょうてき)な詩がほとんど集められており,日本でも江戸(えど)時代初期(しょき)につたわり,漢詩の入門書として大いに流行した。