とうほうぼうえき【東方貿易】 ヨーロッパ史(し)で,地中海を通じて行われた東方との貿易(ぼうえき)。十字軍(じゅうじぐん)の遠征(えんせい)をきっかけにさかんとなり,南ドイツの銀を輸出(ゆしゅつ)し東方から香辛料(こうしんりょう)や絹(きぬ)をもたらした。新航路(こうろ)の開拓(かいたく)で16世紀(せいき)におとろえるまで,イタリアの海港都市を繁栄(はんえい)させ,南ドイツの都市やイスラム商人を富(と)ませた。