どうよう【童謡】 子どものためにつくられた歌曲または詩。児童(じどう)文学としての詩と音楽を統合(とうごう),統一(とういつ)してうみだされたもの。童歌(わらべうた)を土台にして明治(めいじ)時代には唱歌(しょうか)がつくられ,大正時代に『赤い鳥』などを舞台(ぶたい)に童謡(どうよう)は成立(せいりつ)した。◇代表的(だいひょうてき)な詩人には北原白秋(きたはらはくしゅう)・西条八十(さいじょうやそ)・野口雨情(のぐちうじょう)・サトウハチローなど。作曲家には山田耕筰(やまだこうさく)・中山晋平(なかやましんぺい)・弘田龍太郎(ひろたりゅうたろう)などがいる。現代(げんだい)では「子どもの歌」とよばれることが多く,詩も曲も変化に富(と)んでいる。