とおのものがたり【遠野物語】 柳田国男(やなぎたくにお)の代表的著作(だいひょうてきちょさく)。1910(明治(めいじ)43)年刊(かん)。岩手(いわて)県遠野(とおの)市の周辺(しゅうへん)につたわる民間信仰(みんかんしんこう)や怪談(かいだん)などを佐々木喜善(ささききぜん)から聞き書きした民話(みんわ)集で,山男・天狗(てんぐ)・ザシキワラシなど想像(そうぞう)上の怪物(かいぶつ)や神が登場し,かれらと人間との交流が,幻想的(げんそうてき)にえがかれている。日本民俗(みんぞく)学の先駆(せんく)となった著作(ちょさく)。