*とくがわつなよし【徳川綱吉】 (1646〜1709)江戸幕府(えどばくふ)の第5代将軍(しょうぐん)。3代将軍家光(しょうぐんいえみつ)の4男で,1680年に館林(たてばやし)(群馬(ぐんま)県)藩主(はんしゅ)から将軍職(しょうぐんしょく)をついだ。はじめは学問(とくに儒学(じゅがく))をこのみ,湯島(ゆしま)の聖堂(せいどう)をたて,昌平黌(しょうへいこう)を整備(せいび)するなど,政治(せいじ)に熱心(ねっしん)であり,善政(ぜんせい)を行った。しかし,晩年(ばんねん)は側近(そっきん)に政治(せいじ)をまかせて生類憐(しょうるいあわれ)みの令(れい)を出すなど,悪政(あくせい)を行って民衆(みんしゅう)の反感を買い,「犬公方(いぬくぼう)」とあだ名された。コーチ 綱吉(つなよし)の治世(ちせい)30年間を中心に,京都(きょうと)・大阪(おおさか)に元禄(げんろく)文化がさかえた。