＊どせい【土星】

太陽に近いほうから6番目で，木星の外側(がわ）を公転している惑星(わくせい）。太陽からの平均距離(へいきんきょり）は14億(おく）2940万km，公転周期(しゅうき）は29．458年，質量(しつりょう）は地球の95．16倍，赤道半径(はんけい）は6万268kmである。表面は，大量(たいりょう）の水素(すいそ）・ヘリウム・メタン・アンモニアなどからなる厚(あつ）い大気層(そう）におおわれていて，赤道部に平行な帯状(おびじょう）の模様(もよう）がある。自転周期(しゅうき）は約(やく）10時間39分である。

〔土星の環(わ）〕

 土星の環(わ）は1610年にガリレイが発見し，1655年にホイヘンスが確認(かくにん）した。環(わ）の平面は土星の赤道面に一致(いっち）しており，固体(こたい）の板のように見えるが，実際(じっさい）には無数(むすう）の微小(びしょう）天体の集まりである。内側(うちがわ）から順(じゅん）にD，C，B，A，F，G，Eの環(わ）に分かれていて，A環(かん）とB環(かん）の境界(きょうかい）にカッシーニの間隙(かんげき），A環(かん）の中にエンケの間隙(かんげき）とよばれるすき間があり，A環(かん）の外径(がいけい）は土星本体の2．3倍，厚(あつ）さは100mくらいである。◇土星の衛星(えいせい）はこれまで65個(こ）が見つかっている（2016年7月末現在(げんざい））。

コーチ

 土星の平均密度(へいきんみつど）は0．69（密度(みつど）1の水よりも軽い）で，木星型惑星(がたわくせい）に属(ぞく）する。