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**とやま【富山(県)】

県名の由来

鎌倉(かまくら時代から現在(げんざい富山(とやま市の地に外山郷(とやまごうがあり,富山城(とやまじょう富山藩(とやまはんとひきつがれてきた地名を県名に採用(さいようした。

県庁所在地

富山(とやま

県の面積

4248km2

県の人口

109万人

県の代表的な伝統工芸品と祭り

〔伝統工芸品〕

 ○高岡銅器(たかおかどうき ○高岡漆器(たかおかしっき ○井波彫刻(いなみちょうこく ○越中(えっちゅう和紙 ○庄川挽物(しょうがわひきもの木地

〔祭り〕

 ○高岡御車山(たかおかみくるまやま高岡(たかおか市,5月1日)

位置(いち・地形・気候(きこう

富山(とやま県は,中部地方の北部,北陸(ほくりくのほぼ中央に位置(いちし,富山湾(とやまわんに面している。

東部には,標高(ひょうこう3000m級の山々がそびえる飛騨山脈(ひださんみゃく,南部には1000m前後の飛騨(ひだ高地と両白(りょうはく山地があり,西部には300mぐらいの丘陵地帯(きゅうりょうちたいがある。

山地からは,黒部(くろべ川・常願寺(じょうがんじ川・神通(じんづう川・(しょう川・小矢部(おやべ川などが富山湾(とやまわんに流れ出ており,下流に富山(とやま平野が開けている。川はいずれも急流で,水量(すいりょう豊富(ほうふなので,上流は日本有数の水力発電の電源地帯(でんげんちたいとなっている。

気候(きこうは,典型的(てんけいてきな日本海(がわ気候(きこうで,冬は日本海からふきつける季節(きせつ風の影響(えいきょうで雪が多く,たいへん寒い。また,春から夏にかけてフェーン現象(げんしょう異常(いじょうな高温になることがある。

歴史(れきし

奈良(なら時代のころから越中(えっちゅう国とよばれ,現在(げんざい高岡(たかおか市に国府(こくふ国分寺(こくぶんじがあった。万葉(まんようの歌人大伴家持(おおとものやかもち国司(こくしとなっている。鎌倉(かまくら時代は比企氏(ひきし名越氏(なごししが,室町(むろまち時代は畠山氏(はたけやまし守護(しゅごとしておさめた。

江戸(えど時代には,金沢藩(かなざわはん前田氏(まえだし)の一部となり,現在(げんざい富山(とやま市を中心とする地域(ちいきには,金沢藩(かなざわはん支藩(しはんとして富山藩(とやまはんがおかれた。

明治(めいじになって,富山(とやま県・新川(にいかわ県ができたのち,一時石川(いしかわ県に統合(とうごうされ,1883(明治(めいじ16)年にまた分離(ぶんりして,現在(げんざい富山(とやま県が成立(せいりつ

産業(さんぎょう

富山(とやま平野は典型的(てんけいてきな水田単作地帯(たんさくちたいで,耕地面積(こうちめんせきにしめる水田の割合(わりあいは全国最高(さいこう(やく96%,米の生産額(せいさんがくは農業全体の70%をこえる。米のほかには,チューリップの球根栽培(さいばいがさかんである。

水産(すいさん業は,昔から,定置網(ていちあみによる沿岸漁業(えんがんぎょぎょうがさかんで,イワシ・アジ・サバ・ブリ・タラ・イカ・カニなどが水(げされる。ホタルイカは特産(とくさん物になっている。

工業は,安価(あんかな電力と豊富(ほうふな工業用水,港湾(こうわんにめぐまれて発達(はったつしてきた。富山(とやま市・高岡(たかおか市を中心に,銅器(どうき鉄鋼(てっこう・アルミ建材(けんざいなどを生産(せいさんする金属(きんぞく工業,薬品や肥料(ひりょうなどの化学工業などがさかんである。最近(さいきんは,電子機器(ききや新素材(そざいなどの新しい工業も見られる。

東部の中部山岳(さんがく国立公園の山岳(さんがくは有数の観光(かんこう地で,観光産業(かんこうさんぎょうも活発である。なかでも,長野(ながの大町(おおまち市と富山(とやま市をむすぶ立山黒部(たてやまくろべアルペンルートは有名である。

砺波(となみ平野の散村(さんそん散居村(さんきょそん)とチューリップ栽培(さいばい

富山(とやま県の(しょう扇状(せんじょう地に広がる砺波(となみ平野は,島根(しまね県の出雲(いずも平野とともに,散村(さんそんとよばれる集落が発達(はったつしていることで知られている。

みごとな屋敷(やしき林にかこまれた一軒家(いっけんやが,100〜200mぐらいずつはなれて,ちりぢりに(ち,それぞれの農家は,家のまわりに各自(かくじの水田をもつ。散村(さんそんのおこりは,扇状(せんじょう地の水田は水もちが悪いので,1日に何度も水を入れる必要(ひつようがあり,家のまわりに水田があったほうが都合がよかったためと考えられる。

砺波(となみ平野のもう1つの特色(とくしょくは,チューリップの球根栽培(さいばいである。チューリップの球根栽培(さいばいは,水田の裏作(うらさくとして,昭和の(はじめごろから行われてきた。すずしい気候(きこう扇状(せんじょう地の砂質土壌(さしつどじょうはチューリップの球根栽培(さいばいにあっていて,年々さかんになり,日本一の球根産地(さんちとなった。

球根は日本各地(かくちに送られるだけでなく,アメリカ合衆国(がっしゅうこくをはじめ,世界各国(かっこく輸出(ゆしゅつされる。5月はじめに開かれるチューリップフェアには,多くの観光(かんこう客がおとずれる。

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