(1828〜1910)ロシアの小説家・思想家。名門の貴族の家に生まれる。カザン大学を中退して故郷に帰り,農民の生活改善のためにはたらこうとしたが失敗。軍隊に入り,1854年にはクリミア戦争に従軍,その間に『幼年時代』を発表して作家としてみとめられた。軍隊をしりぞいてからは,故郷で農民の子弟の教育にあたるかたわら文筆活動に従事し,『戦争と平和』『アンナ=カレーニナ』『復活』『クロイツェルソナタ』などを発表。
コーチ
その思想は,キリスト
教的人間
愛によって世界をすくおうとするものであり,力に対しては
無抵抗をとなえ,力による社会
改革には反対した。わが国ではとくに,
白樺派の人道
主義文学に大きな
影響をおよぼした。