トロッコ 芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)の短編小説(たんぺんしょうせつ)。1922(大正11)年発表。少年良平(りょうへい)は,トロッコに興味(きょうみ)をもち,若(わか)い労働者(ろうどうしゃ)といっしょにおしているうちに,思いがけないほど遠くまで運ばれてしまい,心細い思いで必死(ひっし)で夕暮(ぐ)れの道をかけもどってくる。むだのない,きびきびした文章がこころよい好短編(こうたんぺん)。