トンホワンばっこうくつ【〈敦煌〉莫高窟】 敦煌(トンホワン)の町の南東方約(やく)20kmに,4世紀(せいき)中ごろから13世紀(せいき)にかけて造営(ぞうえい)された仏教(ぶっきょう)遺跡(いせき)。730余(よ)の石窟(せっくつ)があり,塑造仏(そぞうぶつ)・壁画(へきが)などの仏教美術(ぶっきょうびじゅつ)遺品(いひん)のほか,無数(むすう)の古写経典(こしゃきょうてん)や古文書類(るい)が発見された。東西文化交流史(し)上,また中国仏教史(ぶっきょうし)上にも重要(じゅうよう)な存在(そんざい)である。千仏洞(せんぶつどう)ともいう。