*ながおかはんたろう【長岡半太郎】 (1865〜1950)明治(めいじ)〜昭和期の物理学者。長崎(ながさき)県に生まれる。帝国(ていこく)大学(今の東京(とうきょう)大学)物理学科を卒業(そつぎょう)。1888(明治(めいじ)21)年,磁気(じき)ひずみ現象(げんしょう)(金属(きんぞく)を磁石(じしゃく)にすると,体積(たいせき)や形が変化(へんか)したり,逆(ぎゃく)に磁石(じしゃく)をひずませると磁気(じき)が変化(へんか)したりする現象(げんしょう))の研究を発表して世界的(せかいてき)に注目された。さらに原子の構造(こうぞう)を研究し,1903(明治(めいじ)36)年に「長岡(ながおか)の原子模型(もけい)」を発表。物理学理論(りろん)の応用(おうよう)の面でも多くのすぐれた業績(ぎょうせき)をのこし,わが国の物理学の発展(はってん)の土台をきずいた。◇1937(昭和12)年に第1回文化勲章(くんしょう)を受章。