ながつかたかし【長塚節】 (1879〜1915)明治(めいじ)・大正時代の歌人・小説(しょうせつ)家。茨城(いばらき)県に生まれる。正岡子規(まさおかしき)に師事(しじ)して和歌・写生文を学んだ。子規(しき)の死後は,伊藤左千夫(いとうさちお)を中心とする短歌雑誌(ざっし)『馬酔木(あしび)』『アララギ』に歌や文を発表。また郷里(きょうり)のまずしい農民(のうみん)の生活をえがいた長編小説(ちょうへんしょうせつ)『土』は,農民(のうみん)文学の代表作として永遠(えいえん)に記録(きろく)される作品となった。◇「馬追虫の髭(ひげ)のそよろに来る秋はまなこを閉ぢ(とじ)て想ひ(い)見るべし」