ナセル(ガマール=アブド=) (1918〜1970)エジプトの軍人(ぐんじん)・政治(せいじ)家。1952年,ファルーク国王を国外に追放してクーデターに成功(せいこう),翌年共和政(よくねんきょうわせい)を宣言(せんげん)した。1956年大統領(だいとうりょう)になり,アラブ社会主義(しゅぎ)をかかげてスエズ運河(うんが)の国有化を宣言(せんげん)し,イギリス・フランスなどとたたかった(スエズ動乱(どうらん))。アラブ民族主義(みんぞくしゅぎ)のリーダーとしてイスラエルと対決し,第3次中東戦争(せんそう)の敗北(はいぼく)をとりかえせないまま没(ぼっ)した。