なんぼくせんそう【南北戦争】 アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の内戦(ないせん)(1861〜1865年)。奴隷(どれい)をつかって発展(はってん)した南部の綿花栽培(めんかさいばい)業者は,自由貿易(ぼうえき)と低率関税(ていりつかんぜい)をとなえて,保護貿易(ほごぼうえき)と高率関税(こうりつかんぜい)を主張(しゅちょう)する北部商工業者と対立。リンカン(リンカーン)大統領(だいとうりょう)の当選(とうせん)を機(き)に南部の7州(のち11州)が分離(ぶんり)をはかり,内戦(ないせん)となった。奴隷解放宣言(どれいかいほうせんげん)(1863年)を境(さかい)に北軍(ほくぐん)が優勢(ゆうせい)となり,南部は降伏(こうふく)した。◇死傷(ししょう)者は両軍(りょうぐん)あわせて60万人をこえたといわれる。シビル=ウォー(Civil War)ともよぶ。