*にせえ【似絵】 平安時代末期(まっき)から鎌倉(かまくら)時代にかけてさかんであった大和絵(やまとえ)による肖像(しょうぞう)画。当時の偉人(いじん)や宗派(しゅうは)の開祖(かいそ)をうやまう傾向(けいこう)が,この絵をさかんにした。藤原隆信(ふじわらのたかのぶ)の作といわれる「源頼朝像(みなもとのよりともぞう)」「平重盛像(たいらのしげもりぞう)」(京都(きょうと)の神護寺蔵(じんごじぞう)。いずれも国宝(こくほう))が有名である。