にっぽんえいたいぐら【日本永代蔵】 井原西鶴(いはらさいかく)の浮世草子(うきよぞうし)(江戸(えど)時代の小説(しょうせつ)の一種(いっしゅ))。30編(ぺん)の短編(たんぺん)からなる。1688年刊(かん)。西鶴最初(さいかくさいしょ)の町人(ちょうにん)物で,金と欲(よく)に生きる当時の町人の成功(せいこう)談・失敗(しっぱい)談などを,かざらずにありのままにえがきだしている。日本文学史(し)上はじめて金銭(きんせん)を対象(たいしょう)とした作品として大きな意義(いぎ)をもつ。◇「にほんえいたいぐら」とも読む。