ニホニウム

元素記号(げんそきごう）Nh，原子番号(げんしばんごう）113，原子量(げんしりょう）284の元素(げんそ）。2004（平成(へいせい）16）年に日本の理化学研究所(りかがくけんきゅうじょ）を中心(ちゅうしん）とする研究(けんきゅう）グループが，加速器(かそくき）を使(つか）い亜鉛(あえん）の原子核(げんしかく）を光速(こうそく）の10％まで加速(かそく）して，ビスマスの原子核(げんしかく）に衝突(しょうとつ）させることによって，合成(ごうせい）することに初(はじ）めて成功(せいこう）した。研究(けんきゅう）グループはその後(ご）も実験(じっけん）を繰(く）り返(かえ）し，新元素(しんげんそ）の合成(ごうせい）・証明(しょうめい）に成功(せいこう）した。この功績(こうせき）によって，日本に命名権(めいめいけん）があたえられ，2016年に「ニホニウム」と命名(めいめい）されることが正式(せいしき）に決定(けってい）した。日本が元素(げんそ）の命名(めいめい）をするのは初(はじ）めてのこと。◇かつては，ラテン語(ご）で「113番目(ばんめ）の元素(げんそ）」を意味(いみ）するウンウントリウムという仮(かり）の名称(めいしょう）で呼(よ）ばれていた。