*にほんまち【日本町】 17世紀(せいき)前半,東南アジア各地(かくち)につくられた日本人の居留(きょりゅう)地。南洋日本人町ともいう。朱印船貿易(しゅいんせんぼうえき)の発展(はってん)にともない,日本人が南方に渡航(とこう)し,渡航(とこう)先の港市(こうし)にのこる者がふえてきた。移民(いみん)は貿易(ぼうえき)商人・浪人(ろうにん)・キリシタンなどで,居留地(きょりゅうち)はルソン(フィリピン)・シャム(タイ)・安南(あんなん)(ベトナム)などに多く,日本人の集団居住(しゅうだんきょじゅう)区がつくられた。コーチシャムの日本町の指導(しどう)者でリゴール総督(そうとく)となった山田長政(やまだながまさ)は有名。