にんとくてんのう【仁徳天皇】 『古事記(こじき)』『日本書紀(にほんしょき)』に伝(つた)わる第16代天皇(てんのう)。4〜5世紀(せいき)に在位(ざいい)。即位(そくい)のはじめ,民(たみ)のかまど(なべ・かまなどをのせ,その下で火をたいて煮(に)たきする設備(せつび))に煙(けむり)がたたないのを見て,3年間税(ぜい)を免除(めんじょ)したと伝(つた)えられる。大和政権(やまとせいけん)の最盛(さいせい)期にあたり,中国の歴史(れきし)書『宋書(そうじょ)』(南朝の宋(そう)のことをしるした歴史(れきし)書)に倭王(わおう)の「讃(さん)」あるいは「珍(ちん)」がこの天皇(てんのう)にあたるとされる。◇大阪府堺(おおさかふさかい)市にある仁徳天皇(にんとくてんのう)の墓(はか)と伝える大山(だいせん)(仙)古墳(こふん)は,巨大(きょだい)な前方後円墳(ふん)として有名。⇒大山(だいせん)(仙)古墳(こふん)