1950年代から60年代中ごろまでにフランスで起こった新しい映画運動,また,その映画作家や作品をさす言葉。英語のニューウェーブと同じフランス語の「新しい波」の意味。助監督などの下積み経験のない若い映画監督たちによる,ロケ撮影,即興演出,同時録音を中心にした映画づくりの手法が共通の特徴。代表的な監督とその作品に,ジャン=リュック=ゴダール(『勝手にしやがれ』1959年),フランソワ=トリュフォー(『大人は判ってくれない』59年),エリック=ロメール(『獅子座』59年),アラン=レネ(『去年マリエンバードで』61年)などがある。