ネコギギ

日本産(さん）のギギのなかまでは最(もっと）も小さい魚。体色は黄褐色(おうかっしょく）で，背(せ）びれと胸(むね）びれには強いとげがあり，あやまって刺(さ）されると痛(いた）い。清流(せいりゅう）の上流域(いき）から中流域(いき）上部の石や岩の下にすみ，おもに夜間行動する。えさは水生昆虫(こんちゅう）など。岐阜(ぎふ）をはじめ，愛知(あいち）・三重(みえ）県の伊勢湾(いせわん），三河湾(みかわわん）に注ぐ河川(かせん）での生息の記録(きろく）があるが，生息場所はかなりかぎられている。1977（昭和52）年にアユモドキとともに地域(ちいき）を限定(げんてい）しない種(しゅ）指定の天然記念物(てんねんきねんぶつ）に指定された。全長(ぜんちょう）：15cm。（硬骨魚類(こうこつぎょるい） ナマズ目 ギギ科）