ねつしゅうし【熱収支】 地面や大気などのある場所における熱(ねつ)の出入り。地球全体について見ると,地球(大気をふくめる)と地球外の宇宙(うちゅう)空間との熱(ねつ)の出入りは,長い時間を平均(へいきん)すれば0である。しかし,地球上のある場所をとりあげてみると,そこでの熱(ねつ)の出入りの差(さ)は場所によってちがい,また同じ場所でも日によってちがう。熱(ねつ)の出入りをおこす過程(かてい)としては,日射(にっしゃ)や大気放射(ほうしゃ),温度差(さ)によってできる熱(ねつ)の流れ,水の蒸発(じょうはつ)・凝結(ぎょうけつ)・融解(ゆうかい)・凍結(とうけつ)などの際(さい)におこる熱(ねつ)の吸収(きゅうしゅう)または放出などがおもなものである。