熱帯地方の海域に発生する低気圧。あたたかい海面から多量の水蒸気が上昇し,凝結する際の潜熱の放出が大きなエネルギー源で,南北の緯度5〜25度付近の水温が27℃以上の海面で発生する。日本では風速17.2m/s未満を熱帯低気圧,風速17.2m/s以上を台風とよぶ。前線をともなわず,円形の等圧線で中心付近の気圧の差(気圧傾度)がひじょうに大きく,積乱雲系の強い雨をもたらすのが特徴である。
コーチ
熱帯低気圧のよび方は発生場所によって
異なり,インド洋ではサイクロン,メキシコ
湾ではハリケーン,オーストラリア
付近ではウィリーウィリーとよんでいる。