のうしゅくウラン【濃縮ウラン】 核分裂(かくぶんれつ)に必要(ひつよう)な,ウラン235の含有率(がんゆうりつ)を大きくしたものをいう。天然(てんねん)のウランには質量(しつりょう)数238,235,234のものがあるが,このなかで核分裂(かくぶんれつ)に関係(かんけい)のあるウランは質量(しつりょう)235のもので,0.71%しかふくまれていない。多くの場合,ウランを六フッ化ウランの気体にして,分子の質量(しつりょう)による広がる速さのちがいを利用(りよう)して,質量(しつりょう)数235のウランの濃度(のうど)を大きくしている。