ノッキング ガソリン機関(きかん)の異常燃焼現象(いじょうねんしょうげんしょう)。プラグと反対側(がわ)の未燃焼(みねんしょう)ガスが自然(しぜん)発火,爆発(ばくはつ)するため圧力(あつりょく)波が生じ高速でシリンダー内を往復(おうふく)してはげしいガス振動(しんどう)をおこす。この振動(しんどう)がシリンダーやピストンにつたわり,異常金属(いじょうきんぞく)音を発生する。またこの圧力(あつりょく)波は温度圧力上昇(あつりょくじょうしょう)をともない,かつガス振動(しんどう)のためにシリンダーなどへの熱伝導(ねつでんどう)が増大(ぞうだい)して,熱(ねつ)エネルギーがシリンダーなどの過熱(かねつ)に使われてしまい,出力低下(ていか)や機関破損(きかんはそん)をきたす。