(1968〜 )元プロ野球選手(投手,右投右打)。大阪府生まれ。大阪府立成城工業高校,実業団の新日鐵堺を経て,1989(平成1)年,ドラフト1位で近鉄バファローズに入団。大きく振りかぶり背中を打者に向ける独特の「トルネード(竜巻)投法」から投げ下ろすストレートとフォークボールを武器に,初めてのシーズンの1990年に新人王,最多勝利,最優秀防御率,沢村賞,MVP(最優秀選手賞)などタイトルを総なめにする。5年間日本で活躍した後,近鉄を退団するかたちでアメリカ大リーグに挑戦。1995(平成7)年,ロサンゼルス・ドジャースと契約し,5月,日本人として31年ぶり2人目の大リーガーとしてマウンドに立つ。同年,新人王,奪三振王のタイトルを獲得。当初は日米ともに日本人の大リーグ挑戦に否定的な意見が強かったが,これで評価は逆転し,日本人大リーガーのパイオニアとして,その後の日本人選手の大リーグでの活躍の道すじをつけた。1996年と2001年にノーヒット・ノーランを,2005年に日米通算200勝を達成。1995年から2008年まで,トレード,解雇,マイナー契約などを重ねてアメリカの10球団,ベネズエラの球団などで活躍を続けたが,2008年7月,現役引退。