はいぞうジストマ【肺臓ジストマ】 東南アジアの温帯(おんたい)・熱帯(ねったい)に分布(ぶんぷ)する吸虫類(きゅうちゅうるい)の寄生(きせい)虫(寄生(きせい)動物)。別名肺吸虫(べつめいはいきゅうちゅう)。体長5〜16mmで,体形はだ円状(じょう)。わが国でも暖地(だんち)の山間部にみられる。ヒトや他の哺乳類(ほにゅうるい)の肺(はい)に寄生(きせい)する。第1中間宿主(しゅくしゅ)はカワニナ,第2中間宿主はサワガニ・モクズガニなどで,このカニを生食すると感染(かんせん)する。血たん・かっ血,慢性(まんせい)のせきなど肺結核(はいけっかく)に似(に)た症状(しょうじょう)をおこす。(扁形(へんけい)動物 吸虫類(きゅうちゅうるい))