*パイロットファーム 第二次世界大戦(たいせん)後,北海道で未開地(みかいち)に酪農経営(らくのうけいえい)を確立(かくりつ)するために建設(けんせつ)された実験(じっけん)農場。北海道(ほっかいどう)別海(べつかい)町の根釧(こんせん)台地の約(やく)1万haを機械(きかい)で開墾(かいこん)して,1956(昭和31)年から,1戸あたり農地19ha,乳牛(にゅうぎゅう)10頭の農家の入植が始まり,1964年までに361戸が入植した。こうして別海(べつかい)町は,夏は濃霧(のうむ)におおわれ畑作にむかなかったが,牧草(ぼくそう)地が広がる酪農地域(らくのうちいき)となった。しかし,農家の経営(けいえい)は借金(しゃっきん)をかかえて苦しく,やめていく農家も多かった。