*はくきょい【白居易】 (772〜846)中国唐(とう)代の詩人。わが国では白楽天(はくらくてん)の名で知られている。白居易(はくきょい)の詩はわかりやすく,流れるような美しい調子で,広く人々に親しまれた。感傷的(かんしょうてき)な詩が多いが,社会をするどく批判(ひはん)した詩もある。その詩文を集めたものが『白氏文集(はくしもんじゅう)』で,なかでも「長恨歌(ちょうごんか)」「琵琶行(びわこう)」などの長編(ちょうへん)物語詩は有名。◇わが国の平安時代,かれの詩は貴族(きぞく)たちの欠(か)かせない教養(きょうよう)となった。