(1952〜 )韓国の政治家,第18代大統領(在任2013〜2017)。韓国・ソウル市で,軍人でのちの大統領朴正熙の長女として生まれる。11歳から大統領府で育ち,1974(昭和49)年,西江大学校電子工学科を卒業,フランスに留学するが,同年母が暗殺されたため帰国,その後の5年間は母にかわって父大統領のファーストレディ役を務める。父は1979年に暗殺された。1998年,国会議員補欠選挙に当選し政界に入る。副代表をへて2004年にハンナラ党代表に就任。2007年に与党ハンナラ党の大統領候補予備選挙で李明博に敗れるが,翌2008年の予備選挙で当選。2012年12月,与党セヌリ党(ハンナラ党が改称)の大統領候補として野党統合民主党の文在寅と大接戦のすえ当選。韓国初の女性大統領が誕生することとなった。これまでの経験と実践力をもとに福祉政策,企業の公平化を目ざす政治を進めたが,実業家の友人への国家機密漏洩や不正資金集めに関わった疑いで弾劾訴追を受けて罷免され,逮捕された。⇒イミョンバク