*はこねようすい【箱根用水】 江戸(えど)時代初期(しょき),箱根(はこね)芦ノ湖(あしのこ)を水源(すいげん)とし,地下トンネルによって駿河(するが)国(静岡(しずおか)県)駿東郡(すんとうぐん)の村々に引かれたかんがい用水。同郡深良(どうぐんふから)村の名主大庭源之丞(おおばげんのじょう)が計画し,江戸(えど)浅草(あさくさ)の町人友野与右衛門(とものよえもん)を元締(もとじ)め(金主)とし,箱根(はこね)神社別当(べっとう)らの援助(えんじょ)を受けて,1666年に着工,1670年に完成(かんせい)した。芦ノ湖(あしのこ)の北西,湖尻峠(こじりとうげ)の東側(がわ)のふもとから深良(ふから)村にいたる。トンネルの長さ:約(やく)1280m。