*パスツール(ルイ=) (1822〜1895)フランスの化学者・細菌(さいきん)学者。コッホとならぶ細菌(さいきん)学の創始(そうし)者。酒石酸(しゅせきさん)に関(かん)する研究から出発し,ついで乳酸菌(にゅうさんきん)を発見,ものがくさるのは微生物(びせいぶつ)の働(はたら)きによるものであることを明らかにした。さらにその微生物(びせいぶつ)や細菌(さいきん)はしぜんに発生するのではなく,外部から入りこんで,自分自身の働(はたら)きでふえることをつきとめ,ブドウ酒がくさるのをふせぐために低温殺菌法(ていおんさっきんほう)を考案(こうあん)した。その後,動物や人間の病気の予防(よぼう)の研究を行い,カイコの微粒子(びりゅうし)病の予防(よぼう),ヒツジの炭そ病の予防(よぼう)を完成(かんせい)。1885年には狂犬(きょうけん)病の予防接種(よぼうせっしゅ)に成功(せいこう)した。