バックビルディング 集中豪雨(ごうう)をひきおこす原因(げんいん)の1つとなる気象(きしょう)現象(げんしょう)。帯状(おびじょう)になった降水帯(こうすいたい)の先頭の積乱雲(せきらんうん)の風上につぎつぎと積乱雲(せきらんうん)が発生し,同じ場所で強い雨が降(ふ)りつづく現象(げんしょう)。◇2012(平成(へいせい)24)年7月の九州北部豪雨(ごうう)はバックビルディングが原因(げんいん)の1つと考えられるが,それは,平年より西にはりだした太平洋高気圧(こうきあつ)のへりを,南西風によって運ばれた太平洋の温かい水蒸気(すいじょうき)が,梅雨(ばいう)前線の停滞(ていたい)している九州北部に流れこみ,つぎつぎと同じ場所で積乱雲(せきらんうん)が発生しつづけたためにおきたとされている。