ハックルベリー=フィンのぼうけん【ハックルベリー=フィンの冒険】 アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の作家マーク=トウェーンの長編小説(ちょうへんしょうせつ)。1884年刊(かん)。宿なしで,学校へも行かず,ふろにも入らず,自由気ままにくらしているが,すなおでやさしい自然児(しぜんじ)ハックが,既成(きせい)の道徳(どうとく)にまどわされずに,さまざまな冒険(ぼうけん)を通して人間の尊厳(そんげん)と価値(かち)を知り,成長(せいちょう)していくようすをえがく。◇『トム=ソーヤーの冒険(ぼうけん)』の続編(ぞくへん)として書かれたもので,『トム=ソーヤの冒険』ではわき役であった不良(ふりょう)少年のハックルベリーが主人公となり,トム=ソーヤがわき役にまわっている。