(1685〜1750)ドイツの作曲家。アイゼナハの有名な音楽家の家系に生まれた。ヘンデルとともにバロック音楽の最後をかざる大音楽家の1人で,「大バッハ」ともいわれる。熱心な新教徒の宗教的雰囲気の中で成長し,各地の教会のオルガン奏者・合唱長などをつとめ,その間にドイツの伝統的な音楽を中心に,イタリア・フランスの新しい傾向をとりいれた多くのオルガン曲・声楽曲・管弦楽曲のほか,カンタータ・受難曲などの宗教音楽を作曲,バロック音楽を総合・集大成させた。『ブランデンブルク協奏曲』『G線上のアリア』『トッカータとフーガ』『平均律ピアノ曲集』『マタイ受難曲』『ロ短調ミサ』などが有名。