はなおかこうざん【花岡鉱山】 秋田(あきた)県北部,大館(おおだて)市にある黒鉱鉱山(くろこうこうざん)。黒鉱(くろこう)から金・銀・銅(どう)・硫化(りゅうか)鉄・鉛(なまり)などをとる。開山は江戸(えど)時代といわれるが,本格的(ほんかくてき)開発は大正時代に入った1915年からで,第二次世界大戦(たいせん)中の1945年には,日本に強制連行(きょうせいれんこう)された中国人労働(ろうどう)者たちが,死者が出るような苛酷(かこく)な労働(ろうどう)と虐待(ぎゃくたい)に抗(こう)して「花岡鉱山事件(はなおかこうざんじけん)」をおこした。◇1994年3月末(まつ)をもって閉山(へいざん)した。