タックスヘイブン(税率がゼロか,極めて低く抑えられている国や地域)での会社設立に関わったパナマの法律事務所が作成した内部文書。2016(平成28)年に世界中のジャーナリストで構成される「国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)」が入手し,一部を公表した。この資料によって,世界中の大企業や富裕層・政治家・スポーツ選手・芸能人などがタックスヘイブンに架空の会社をつくって資産を移し,税金逃れと資産隠しをしていることが明るみに出た。タックスヘイブンに資産を移すこと自体は多くの場合違法ではないが,法律の目をかいくぐる「脱法行為」であると非難されている。