はぶたえ【羽二重】 たて・よこともによりのない生糸(きいと)を用いた,なめらかで光沢(こうたく)がある絹織物(きぬおりもの)。よこ糸は水でぬらして湿(しめ)らせて用い,地合いをひきしめる。ふつう平織(ひらお)りだが,あや羽二重(はぶたえ),しぼり羽二重(はぶたえ)もある。◇羽二重(はぶたえ)の名は,おさ(たて糸の位置(いち)をととのえ,よこ糸を織(お)りこむのに用いる織機(しょっき)の部品)一羽(ひとは)にたて糸2本を通すことからといわれる。