*はやしふみこ【林芙美子】 (1903〜1951)昭和時代の小説(しょうせつ)家。山口(やまぐち)県に生まれる。父が行商をしていたため各地(かくち)を転々とし,苦労(くろう)しながら尾道(おのみち)市(広島(ひろしま)県)の女学校を卒業(そつぎょう)した。その後も工員・店員・事務(じむ)員・酒場の給仕(きゅうじ)などいろいろな職業(しょくぎょう)についたが,幼少(ようしょう)期の体験(たいけん)や当時の生活に題材(だいざい)をとった『放浪記(ほうろうき)』でベストセラー作家となった。ほかに『風琴(ふうきん)と魚の町』『晩菊(ばんぎく)』『浮雲(うきぐも)』『めし』などが有名。