はやまよしき【葉山嘉樹】 (1894〜1945)昭和時代の小説(しょうせつ)家。福岡(ふくおか)県に生まれる。下級船員の生活から労働(ろうどう)運動にくわわり,さまざまな職業(しょくぎょう)をへたのち作家生活に入った。昭和初年(しょねん)のプロレタリア文学(労働(ろうどう)者の立場に立って,その思想・要求(ようきゅう)・感情(かんじょう)を主張(しゅちょう)する文学)の代表的(だいひょうてき)な作家の1人で,長編(ちょうへん)『海に生くる人々』,短編(たんぺん)『セメント樽(だる)の中の手紙』『労働(ろうどう)者の居(い)ない船』などの作品がある。