はやみぎょしゅう【速水御舟】 (1894〜1935)大正から昭和にかけて活躍(かつやく)した日本画家。本名は蒔田栄一(まきたえいいち)。東京(とうきょう)浅草(あさくさ)に生まれ,松本楓湖(まつもとふうこ)の塾(じゅく)で修業(しゅぎょう)した。赤曜(せきよう)会を設立(せつりつ)し,新しい日本画を目ざした。1917(大正6)年に京都(きょうと)に移り,写実画に徹(てっ)したが,大正末期(まっき)には幻想的(げんそうてき)な表現(ひょうげん)をこころみている。作風は徹底的(てっていてき)な細かな描写(びょうしゃ)に,あざやかな色彩(しきさい)を組みあわせ,幻想的(げんそうてき)でふしぎな別世界(べっせかい)をえがきだした。コーチ 1977(昭和52)年に「炎舞(えんぶ)」「名樹散椿(めいじゅさんちん)」が国の重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定された。