はる【春<文学作品>】 島崎藤村(しまざきとうそん)の自伝的長編小説(じでんてきちょうへんしょうせつ)。1908(明治(めいじ)41)年発表。明治(めいじ)もまだ20年代の転換(てんかん)期に,新しい時代の精神(せいしん)に目ざめ,自分をいつわることなく生きようとして文芸雑誌(ぶんげいざっし)『文学界』に集まった若者(わかもの)たちの青春群像(ぐんぞう)や,藤村(とうそん)の青年時代がみごとにえがかれている。